ストーカーの多くは、元恋人や元配偶者などからの行為になりますが、まったく見知らぬ人からストーカー行為を受けることもあります。
この2つの場合では、ストーカー行為の原因となる事情がまったく異なってくるのです。
元恋人や元配偶者などからのストーカー行為
ストーカー行為を行う人たちは、自分の思い込みや期待どおりにならないことを拒絶してしまいます。
例えば「好きなのに振られた」「あの子が気になるけど近づけない」など。
ストーカーは相手の気持ちを考えずに、自分の欲求のみで他者との関係を築こうとします。
決して許されることではありませんが、そういった母親のような愛情を向けてくれないことへの、対抗手段としてストーカー行為に走ってしまう方がたくさんいます。
調査・対策
ストーカー相手が顔見知りの場合、原因がハッキリとするケースが多く、また被害者側をよく知るからこそ、身の回りに弊害のある悪質行為に走る傾向もあります。
車に傷をつけられる・脅迫手紙・嫌がらせ電話・ポストに苦手なものを入れる。など
このような「証拠を残す行為」を早い段階から実行する場合もあり、証拠を集めて法のもとで裁かせる事が可能です。
ただしストーカー行為に走る人は一度犯罪で捕まった場合にも、再犯のリスクがありますので、可能な限りスマホの番号を変えたり、また賃貸であれば引越しの検討も必要になるでしょう。
まったく見知らぬ人からストーカー行為
知らない人からのストーカー行為の原因となるのは、
- 以前好きだった女性に似ていた
- 好みの女性だった
- 被害者の記憶になくても何かの拍子にちょっとした接点をもった
など、被害者側にとっては何の落ち度(要因)もないため、ストーカー相手やその原因の特定をすることは、困難になるケースがあります。
それでもストーカー被害に遭う可能性があることは念頭に入れておきましょう。
調査・対策
ストーカー現場の証拠押さえが目標になりますので、基本的には顔見知りの場合と調査方法は同じになります。
それに加えてストーカー相手の情報を詳しく調べるために、ストーカーの備考や聞き込みなどを行いストーカー側の情報を調査していきます。
原因がわかれば解決方法がはっきりする場合もありますが、原因究明が難しい場合が多いのも現状ですので、ストーカー行為自体の証拠を押さえて加害者の情報とともに警察に通報する流れが一般的です。
いかなる場合も早めのご相談を。
どちらの場合においても、ストーカーを野放しにしておくと、その行為がどんどんエスカレートしていきます。
最初は「付きまとわれる」「メールが頻繁に届く」程度だったとしても、次第に「脅迫される」「ポストに刃物が入っている」など悪質なものに変わり、最後には誘拐されたり暴行被害に遭うケースも珍しくありません。
少しでも気になる違和感がある場合には、早めに我々にご相談ください。